天界の猥宴
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「本当にいいのか? フレリア」
女神の忠実なる僕、神の守護するもの――蒼い狼のシュンは、
念を押すように目の前の、四つ羽の少女に問う。
「うん。お願い……」
頬を染めて、俯きながら小さな声で、この世界の神が呟く。
まだ幼さの残る身体を隠すように、両手を下ろして、もじもじしている。
その身には、何も纏っていない。生まれたままの姿で、シュンと対峙している。
「きっとシュンちゃんは気持ち良くないかもしれない。でも、私は……やっぱり、
エンジャ、――ううん。シュンちゃんにしてほしいから……」
「僕は、君の為にいる。君が僕に望む事は、僕の総てでもって完遂する」
「……して、くれるんだね?」
「喜んで。女神のお召しとあらば」
此処は天界ソル・マルタ。その中のひとつの、広い広い、真っ白な部屋。
壁も天蓋も判らない白い空間の真ん中に、大きな大きな円い純白の寝台が、ひとつ。
その中心で、少女と狼型の従者は座して向き合う。
「僕は見てのとおり、人間の身体ではない。だから、人が与えられるような快楽は
無理だろう。だが、僕は僕にしか出来ない事で、君を満たしてみせる」
「う、うん……。シュンちゃんがしてくれるなら、何でも嬉しいよ」
フレリアはやや緊張気味に応える。
「―――では、始めるよ」
手始めに、シュンは顔をすいと前に出すと、フレリアの白く小振りな美乳を
自らの長い舌で舐め撫ぜ始めた。最初ひと舐めされた際、小さくフレリアの息を呑む声が聞こえた。
シュンは丁寧に薄紅色の先端の周りを優しくなぞり上げ、時折先端を軽くなぶってやる。
彼自身には必要のない、白い唾液が痕をつたい、肌に滑り落ちる。
「ひんっ、はぅっ。あはは、く、くすぐった……ひゃぁっ」
身を軽くすくませながら、フレリアは笑顔をこぼして愛撫を受ける。愛おしそうに彼の首に手を回す。
その光景は、傍目にはただ飼い犬にいたずらされている様にしか見えないだろう。
それはシュンも不本意だが分かっている。これは彼女の気持ちをほぐす為の前座に過ぎない。
少しの間彼女の小さなふくらみを舐めつつ、他の鎖骨や首筋の箇所にも舌を這わせてやる。
撫ぜられる度、フレリアの艶やかな唇から甘い吐息が漏れ出る。
そして、一旦身を引いて、甘美な前振りを終わらせる。彼女の視線が残念めいて見えた。
フレリアは少し、申し訳なさそうな表情でシュンを気遣う。
「ご、ごめんね。やっぱり無理なことお願いしちゃったかな、私……」
獣の口なので、咬み付いたり、吸い付けたりといった愛撫は確かに出来ない。
出来る事の許容が狭い中で、無理難題を課しているのでは、と不安になるのも無理なかろう。
「フレリア。その発言は僕を信用していないという事かな?」
「そ、そんなことは……」
「僕にしか出来ない事もあるんだよ、それを見せよう」
シュンはそう呟くと、自らの両角を形状を変化させた。ノイズが走った後光の塊になり、
次の瞬間には、―――人間の手になっていた。
それを、フレリアの両のふくらみへくるむ様に触れさせる。
「は、―――んひゃぅっ……あぁ、――ひゃんっ、はぅ……んっ」
先程まで只の角だった両手が、滑らかに彼女のふたつのふもとを撫でる。
柔らかな指先が、可愛らしい先端を執拗に転がし、なぞり上げて刺激を与え続ける。
それに応じて、フレリアの身体が、背の羽が震え、甘美な微声が虚空に伝う。
頃合を見計らって、シュンは次の段階へ移行する。
「さあ、――フレリア」
「え? シュンちゃ……きゃあっ!」
シュンは角手で、フレリアの肩を後ろに倒して仰向けに寝かせた。
そしてたじろぐ彼女に構わず、両膝を立てるように持ち上げて、その細い両脚を開かせた。
股を開脚させられ、大胆な姿で陰部を曝け出され、次第にフレリアの全身が朱に染まり出した。
「はぅ、し、シュンちゃん……。は、はずかしいよ……私……っ」
陰部を隠そうとする小さな手を角手が捕まえて、彼女の肩の上まで戻す。
「綺麗だよ。――女神フレリア」
己の眼前、股の中央に映える豊潤な蕾みに眼を据えて、シュンは呟く。
両の角手を再び、胸や、肢体をなぞらせながら――彼の舌は、フレリアの蕾みへ伸びた。
「はぅうっ……ぁ、ああんっ……!」
ずる、ぺちゃり、とこの場には不似合いな水音がした。その度にひくん、と陰部と少女の身体がはねる。
柔らかな花弁の襞を、丹念に舌先で嬲ってやる。長い舌を広く使い、股奥から手前へ、
ずるりと這わせて、隅々まで愛撫する。ぬめる唾液を纏って陰部を幾度も往復する。
その潤滑の心地良さに、絶えず胸に踊る角手の刺激に、女神は次第に翻弄され始めた。
「はぁん! やぁっ……、へんなこえっ……でちゃう……よ、ぉっ! ひゃぅう……、んっ」
頭をゆるく振って、指先と羽を震わせて、瞳を潤ませて、息を荒げて。
少女は身をよじりながら、とろける様な声を上げる。全身を走る彼の動きに意識を乱される。
ちいさな蕾みから、次第に唾液とは違う光るものが滲み出した。彼はすぐそれに気付く。
「ひぅん! ――ぁあっ……!」
ふいに瞬間、フレリアの身体がびくりと反った。シュンが舌を蕾みに挿し入れ始めたのだ。
軽く、蕾みの中央を自らの舌で、前後に抜き差しして蕾みの裏側をこすってやる。
舌が中央にずぶ、と埋まる度、まるで蕾が花開いたかのように拡がる。艶やかな花弁達に露が溜まる。
幾度も幾度も、花を開かせては蕾に戻す。その間隔も追うごとに早くなってきた。水音が響き続ける。
「はぁ、ぁあんっ……ひゃうぅ! や、はずっ……か……、ぁあんっ!――ひぅっ……」
次第にシュンの舌が埋まる深さが増す。フレリアの肢体がそれに呼応してびくびくと跳ね上がる。
頭ごと押すように、ずぶり、と一層深く挿し入れてから、蕾をえぐる様に彼は舌を引き抜いた。
「はぅうっん!」
激しく彼女の身体がびくん、と反り上がった瞬間、蕾みから、白い蜜がぷゅるっ、と弧を描いて飛散した。
そしてフレリアは、がく、と力を抜いた。小さな胸がやや上下しているのが分かる。
シュンは自分の顔に付着したものを舐めながら、静かに言う。
「女神が潮吹きとは」
「シュ……シュンちゃんが、気持ちいいことしてくれるから、だよ……。
でも……ごめんね。シュンちゃんに……と、飛んじゃった……」
「何、君は気にする事はない。――それよりフレリア」
瞳を潤ませて、恥ずかしそうに震える少女に向かい、あくまで優しく囁く。
「……辛そうだね。待っててくれ。今、更なる快楽を捧げよう」
「うん……。は、はやく……もっと、して……」
シュンは目を細めると、左の角手だけを――形状変化させた。
フレリアの前に現れたそれは、全長こそ長いが先端は男性の下半身に付いているもの、そのものであった。
勿論、形状は臨戦態勢。それをひゅるりと撓らせながら、フレリアの股へ移動させる。
右の角手を、細い腰に添えて支えると、少女は微かに震え出した。
「大丈夫だよ、フレリア。僕を信じてくれ」
「う、うん―――お願い……」
「さあ、力を抜いて。挿れるよ」
「は、はぅんっ……――ぁあ、はぁああん!」
ずぬり、とフレリアの蕾みの中央に、それが埋まりだした。彼女は己の中へ潜り込もうとする痛みに
抗おうと身悶える。震える両手がきつく純白のシーツを握り締める。
がっしりと右角手に押さえ込まれた白い腰へ、滾るものが容赦なく狭い通路を侵攻する。
「はぅ、ひぁうん! はぁ、フレリぁ、のっ……なかに、はいぃっ……てく、るぅう!」
「中はきつい様だ。大丈夫かい? フレリア」
「へ、へぃきっ……、だよ。ひぅぁっ! シ、シュンちゃ、んが……っ、はぁ、
してくれ、るんっ……ぁんっ、ぁあっ、ぁああんんっ!」
支えている右角手が彼女の腰を揺さぶり出した。その反動も手伝って太いものは更に深みに潜る。
ずぬっ、ずぬっ、とそれがめり込む度、入り口が軋む度、フレリアは嬌声をあげて身体を跳ねさせた。
既に呼吸は熱く乱れ、瞳からは透いたものが溢れている。肢体は火照り、艶めかしく喘ぐ。
その様子を、淡々と彼女を翻弄しながらシュンは静かに見つめる。
「ぁあんっ、はぅああ! ――ぁああっ、あ、はぅぁあんんっ………!」
びくう、と肢体を反らした後、フレリアは開いた両脚を痙攣させてぐったりと倒れた。
シュンのそれが、彼女の深奥を突いたのだ。右角手で、じっとりと汗ばんだ顔と肢体を撫でながら、
疲弊している女神を愛おしそうに労わる。
「大丈夫かい、随分と辛そうだ」
「だ、だいじょう、ぶ……だよ。だって、私がお願いしてるん……だから」
「そうだったね。手を休めてすまない。――すぐ動かそう」
「……え? ――ひゃうぅん!」
乱れた呼吸を整わせる猶予も与えず、シュンは淫行を再開した。
ぶん、とフレリアに突き立てているそれが激しくしなり、彼女を前後に揺さぶり始めたのだ。
右角手で再び腰を掴まえて、フレリアの開花部分を激しくこすり、奥を突き上げ続ける。
太い柄が引き出される度に朱交じりの白い蜜が隙間から滑る。押し込む度に女神の肢体が反動で揺れる。
自分の胎内を激しく反復される衝撃の中、フレリアはただもがき喘ぐ。
「はぅうっ! んくぅう! は、はげしぃ……よぉ……っ! でも、ひゃぁんっ!
……はぁ、ふぁあっ! きもち、い……ぁ、ああんんんっ……!」
乱れる女神を見守りながら、シュンは優しく激しく、愛しい者を弄り続ける。
最初こそ、痛みに耐えるような声であったが、次第に馴染んできたのか、その嬌声は
艶めかしい響きを帯びてきた。少女は指をくわえて、その快楽に身を委ねている。
「そろそろかな」
「――ぅんっ……ふぁああっ!?」
シュンは今度はただ真っ直ぐ突くだけではなく、それに横回転を加えて、ねじ挿れ始めた。
接合部がひねられる度、ぎちゅる、と厭な水音が立ち、蜜が散る。
最奥をえぐる様に突かれる。絞るように蕾みを激しくしごかれる。
「ふぅうっ……、はぁう! ぁあんっ、――ゃあっ、す、ごいっ……ょうぅ!」
その度に女神は濡れた肢体をびくんびくん反らせながら、両脚を激しく痙攣させる。
上も下も溢れさせながら、熱い嬌声を放つ。途切れ途切れに放ち続ける。
そして、シュンのそれが、ひと際強い水音を立てて、女神の胎内を突き上げた。
その瞬間、鈍くごもった墳音が響いて、フレリアの中を何かが満たした。
「ぁあ、あくぅううんん!」
彼女は強く身体を反らし、陸に上げられた活魚の如く、びちり!と跳ねた。
そして崩れ落ちた。シュンが彼女に突き立てられたままのものをずぷるっ、と引き抜く。
「ひぅ、ぁあんっ……!」
繋がりを解いたその蕾みから、ごぽり、と薄く赤い色も混じる白濁の蜜が飛散し、流れ出した。
止めどなくそれを溢れさせたまま、フレリアは火照る肢体をびくびく痙攣させている。
「……ぁあ……」
彼女の唇から、熱っぽい吐息が漏れる。
時折もぞもぞ、と股を動かして快楽の余韻に浸るその表情は、恍惚そのもの。
白い空間に、彼女の荒く熱っぽい息遣いだけが細かに伝わる。
やがて、のろのろと上体を起こして足元に座ってるシュンを見た。
「シュンちゃん……ありがと……」
それは、満足した彼女が発した、感謝の言葉。
その意味するところは、これで終わりにしていい、という締め括りである筈だった。
ところが、
「何という事だ。――いけないな」
「……? え……シュンちゃん?」
「まだ、君は起き上がれる程満たされていないのに。僕としたことが」
「な……何を言ってるの……?」
「いいんだよ、フレリア。僕は、成し遂げて見せるよ。
―――君に必ず、最高の、気を失う程の快楽を与えてみせる」
どこまでも優しく、静かな言葉を発して―――再び、彼の両角がその形状を変えた。
フレリアは、濡れた黄金色の目を見開いた。
現れたそれは、赤黒い蛭にも似た、人間の舌の様な、太く長くぬめぬめした物体。
それがシュンの角片方から二本ずつ、計四本が虚空にうねっていた。
「な……なぁに、シュンちゃん、それ……」
自然と身体を強張らせながら、恐れ気味に目の前の彼に問う。
彼はあくまで淡々と――瞳に静かな狂気を宿して――答える。
「名称は特にない。敢えて言うなら、『触手』だよ、フレリア――」
それが、宙でしなりながらフレリアに絡み付いてきた。
「ひぅっ、――いやぁああっ!」
ひとつは胴を這いずって背や胸をなぶり、ひとつは首筋や唇をべとりと舐め、
そして残りは左右の腿にひとつずつ絡んだ。螺旋状に、添え木に蔓が伸びるように
フレリアの白い脚を登り、―――艶やかな蕾みへ、滑り込んだ。
二本とも一緒に、先程散々なぶられていた、ひとつの窪みへ。
「や、ぁっ……やああぁ……っ!」
涙声で、フレリアは叫んだ。力の戻らない手でうねる触手を抜こうとするが
か細い抵抗も空しく、独特の体表のぬめりも手伝って簡単に触手達は潜り込んで行く。
ずぬっ、ずぬり、ずるるっ……。
「ひっ! ひぅっ、いやぁっ……――ひゃあん!?」
異質なものがうねりながら自分の中に沈んでいく気色悪さに逃げようとした瞬間、
全身に絡まった触手が、勢いよくしなって体力の無い彼女を転がした。
うつ伏せに倒れた時に、触手に両手首を捕られてしまい、後ろ手で縛られた。
そして先程両腿に絡まった触手達は、左右に彼女の脚を強く引っ張り上げる。
かくてフレリアは寝台に、つぶれた四つん這いの格好で固定されられた。
顔をシーツに埋め、両股を開き、腰は浮いた状態でシュンの前に陰部を曝している。
そこからうねうねと触手がうねるさまは、まるで尾が生えている様だ。
「はぅうっ……やぁあ……はず、かひぃょ……こん、な姿っ……んくっ、ふぅうんっ!」
触手に舌を捕られ、口を犯されて彼女は上手く悲鳴もあげられない。
「恥ずかしがる事はない。僕と同じ姿だよ、フレリア」
どこかその声には喜色めいた響きがあった。
全身をぬたった触手に纏わり突かれ、フレリアの身体は既にどろりとぬめっている。
小さなふくらみの蜂起しているところをべちょりと舐め嬲られ、
首に絡みつき、執拗に口に侵入されて呼吸を阻害され、二本同時に蕾みを攻め立てられる。
フレリアは身をよじって喘ぐ。突き出した腰がシュンの前で淫らに揺れる。
「んひゃうぅっ……はふぁ、たふ、けてぇっ……あひぅっ、んふゃ、うぁああぁっ……!」
不規則に伸縮を繰り返して、狭い秘唇で絡み合う触手は、限界まで広がっている蕾みを
更に押し広げる。その度にフレリアの精神に亀裂が走る。
シュンは軋むその蕾みから絶えず零れる露を、そっと舐めた。ついでに無事な後ろの孔や
その形のいい臀部も割れ目に沿って撫でてやると、少女の背中が引きつった。
「ぁあ……し、シュンちゃんっ……や、やめぇえ……っ!」
絶え絶えに喘ぎながら――フレリアは、自身の心の中に黒い亀裂を感じていた。
身体が嬲られる度、次第にその裂け目は深くなり、それと同時に抑え違い感情が
ゆっくりと彼女の清廉な心を病ませてゆく。
僅かな正気を保って、フレリアは後ろへ濡れた顔を回して懇願する。
「おっ……お願いぃっ……!
も、もぉっ……これ以上ぁは、私っ、おかしくなっちゃ……ぁあっ!」
「――おかしい? 君はおかしくなんかないさ、フレリア」
静かに、彼は淫らな姿の女神を見据える。
そして唐突に、フレリアに侵入している二本の触手は動きを変えた。
―――交互に激しく、彼女を突き上げ始めたのだ。
「ふあっ! ぁあんっ! ひゃぁあっ……!!」
水音が鳴る下半身をがくがくと前後させながら、彼女はこれまで経験した事のない
律動に支配された。
半ば狂い掛けながら熱く喘ぐフレリア。冷淡にその姿を瞳に映しながらの、シュンの言葉。
「君をおかしいと言うならば、もう僕は、とっくに―――」
その声は、女神に届かなかった。
「ぁあ、あ、ああぁあぁああっ―――!!」
高い快楽に翻弄されながら、フレリアの心はみしり、と割れた。
そこから噴き溢れる黒い感情が、見る間に彼女の精神を侵食し―――。
―――女神の意識は、暗い奈落の底へ堕ちた。
そして暫時、ソル・マルタの一室に高い嬌声が響き渡り続けた。
「―――どうしたんだい? フレリア」
女神の忠実なる僕、シュンが目の前に立つ少女に問う。
「わ……わかってる筈なのに……。シュンちゃんのいじわる……」
既にその身に何も纏っていないフレリアは、瞳を潤ませて頬を染めた。
吐息を震わせて、すがる様にシュンに嘆願する。
「お、お願い……。また、して……」
「またかい? いけないよ、フレリア」
シュンは首を振った。
「前回からまだ三日しか経過していない。
そんな頻繁に興じていたら、君の身体がもたないだろう」
「まだ少し、つ、疲れるけど詩魔法使えば大丈夫だよ。
だから、お願い……。もぅフレリア……我慢できないよぉ……」
よく見ると、震える少女の股から、たらりと白濁の蜜が垂れている。
「また、独りでしていたのかい? ――いけない女神だ」
シュンが顔を近づけて、襞に舌を沿わせて舐め取ってやる。
フレリアはひく、と一瞬反応したが、すぐに彼に身を委ねた。
「シュンちゃん……。もっと、強く舐めて……。いっぱい弄ってぇ……」
あまつさえ、脚を開いて膝立ちになりシュンを誘惑する。彼も大人しく彼女の股下を愛撫してやる。
「あん……はぅう……っ、もっと、強くこすっ、てぇ……ぁはん、はぅ、あんん……っ」
彼の頭から背中に覆いかぶさるようにもたれ掛かり、フレリアは刺激に溺れる。
ふいに彼の角を触りながら、とろける様な情熱を込めて囁く。
「これ……シュンちゃんのこれ、フレリアの中に、挿れてぇ……。
これでいっぱいフレリアのこと、虐めて……。シュンちゃんじゃないと、だめなの……」
「虐めている積もりは微塵もないが、―――仕方がないな」
はみ出た花弁を舌先でなぶり、フレリアに小さく身体を跳ねさせながらシュンは呟く。
「僕は、君の為に此処に居る。君の望みは、僕の総てだ」
「……して、くれるんだね……?」
「勿論だ。女神のお召しとあらば」
光だけが降り注ぐ、どこまでも果てない白い空間。その中央に、大きな円い寝台がひとつ。
その上の真ん中で、五頭の蒼き獣が、輪を作って座っていた。
彼らの視線は、輪の中心の上空に注がれている。そこに、裸のフレリアがいた。
女神は、虚空に浮いていた。
その肢体には、何本もの赤黒い触手が嫌らしくうねり、絡み付いていた。
下の獣五頭の角から伸びる、計二十本もの長いその物体が少女の身体を空に拘束している。
両腕は肩より上に伸ばした状態で固定され、下半身は膝を胸の上まで持ち上げられ、
淫らに両脚を開いている。背の羽は、だらんと垂れ下がっていた。
さながら蝶の標本の如く、空中に留め具された彼女に、触手達が這い回る。
とある先端は、人間の舌の形状で、フレリアの全身を舐めまわし、
とある先端は、男性器の形状で、フレリアの口を犯し続け、
とある先端は、吸盤の形状で、フレリアの全身に吸い付き、赤い痕を付ける。
そして秘部には、何本もの触手がうごめいて、女神と結合していた。
……ずぬっ、ずぬぅうっ、ぐにゅむ、ぎちゅっ……―――。
「んふぅぁあっ! はくぅ……はぅうっ、んぁあんっ! ひぅぁああ……!」
どくどくと脈動する触手達は伸縮し、うねり、絡み合いながら容赦なく
フレリアの中へ潜り込んでゆく。限界以上に伸びる蕾が軋んで悲鳴をあげる度に、
少女はびくんびくんと肢体を跳ねさせる。腰は絶えず振動し、両手脚も痙攣している。
醜くひしめくその隙間から、色んなものが雑じる蜜が滴り落ち、下に雨降る。
「んくぅうっ……ふぁ、す、ごいよぅ……ひゅ、ンちゃ……ひゃうっ、ふゃぁ、ああんん!」
口からだらりと粘質な白液を垂らして、虚ろな瞳で絶え絶えに叫ぶ。
その卑猥な女神の様子を、従者達は静かに見上げていた。
「愉しんでいるかい、フレリア」
そのうちの一頭が、虚空で身悶えする少女へ話しかけた。
彼が恐らく本体で、他の者は分身なのだろう。
「フぇレリ、ぁのなか、にっ……いっぱひ、ふぇぁあっ! はぃっ……ぁあっ!」
「しかし、そろそろ君の体力も限界だろう。締めに入らなければ」
その声を合図に、フレリアと繋がっている触手達が細かく振動し始めた。
「ふぐっ、やめぇ……あんんっ! あ……ぁあっぁあ、あぁあぁぁあぁあぁ……!!」
ぶるるる、と細かくも強く身体の中から震わされ、女神は恍惚に喘いだ。
両乳房にうねる二本の吸盤が、同時にその先端に吸い付き、彼女の肢体を反らせる。
「快楽のあまり苦しそうだね、フレリア。今、楽にしよう――」
結合したまま振動している触手達は、そのまま予告も無しに絶頂の女神を、高く突き上げた。
「はぁぅっ! ――あああぁあぁぅうんっ!」
びくん!と腰から跳ね上がった後、だらん、と力なくフレリアは頭を垂れた。
上下にたわむ触手に支えられて、濡れた肢体が揺れる。
しかし、もう女神は動かなかった。
「……やれやれ。やっとご満足頂けた様だ」
一頭がぽつりと呟いてから、するすると気絶している女神を降下させ始めた。
そのすがら、秘唇からずちゅ、ずぷるっ、と触手を引き抜いていく。
その度に、女神の中から白と朱色の混ざる蜜が滴り落ちる。
だが最早、フレリアはぴくりとも反応しなかった。
頭を垂れ、だらりと細い両手脚を、火照る肢体をぶら下げている。
角の形状を人の手に変えて、シュン達は己の目の前まで彼女を降ろす。
ただしすぐに寝台へ寝かせずに、先ずは汚れた身体を隅々まで綺麗に舐めてやる。
赤い斑点の付く乳房を、激しく扱かれた蕾を、滑らかな輪線を丁寧になぞる。
そうしてからゆっくりと、女神を寝台に横たえた。
そして、一頭、また一頭とシュンの分身達は消えて――最後に本体の一頭が残された。
「流石に長時間、複数の分身を維持しているのは骨が折れるな」
ぐったりと力尽きているフレリアを見下ろしながら、シュンは呟く。
「さて、どんどん我が女神の要求がエスカレートしていくのだが
――次からは、まだ無事なもう一つの孔も攻めてやらなければ、
満足して頂けないかも、な……――」
静かな笑みを湛えながら、ノイズ音と共に、蒼き従者はその空間から消えた。
そして、静寂が訪れた。
誰もいなくなった白い白い空間に、少女がひとり。
長い長い時間が経ってから、少女はやっと、薄く眼を開けた。
まだ動かす事も出来ない身体。開かれた目も虚ろで、焦点が合っていない。
語りかける者も存在しない虚空に向かって、少女は、小さく弱く呟いた。
「ねぇ、シュンちゃん……。
次は、どんなふうに愉しませてくれるの?」
―――妖精と賢者の淫夢は、終わらない。
戻る
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since 2008/02/03
猥宴、読みは「わいえん」
途中で色々力尽いてしまった
本当は挿れたままフレリアをマワし(ry
書いてて普通の男女エロの方が
いいなと思ってしまった